研究者が僕というとき
日本語の一人称っていろいろありますよね?これについて思ったことを書いてみる。
ブログの主は、普段は俺を使ってます。
俺と同じくらいよく使う一人称は僕です。
これは、一般社会から見るとおそらく少し特異なことです。
僕という漢字は、下僕であったり公僕という言葉に顕われているように控え目な一人称です。
また、子供が話す言葉でもあるから、一般社会人がよく使う一人称は私であると思います。
ところが、研究者は僕を使う人が多いような気がします。
これは、思うに、僕という控えめな一人称が、あたかも発言者の気持ちではなく、一般真理を述べているような趣があるからだと思います。たとえば、誰かと会話しているとき
「俺は、そう思う」
といったら発言者の気持ちを素朴に表明したものであり
「私は、そう思う」
といったら、まあそれは社会通念や常識的にそう思うと表明したものであり
「僕は、そう思う」
といったら、あなたはそうは思わないかもしれないが発言者は絶対的にそう思うという気持ちを表明したものであり、心の中では、むしろお前が間違ってるでしょくらに思っている。でも、言い争いはしたくないぜい。みたいな気落ちが含まれている。
ここで、面白いのが「僕は、そう思う」が対外的には一番控え目でありながら一番強い主張をしている点だ。自分を曲げない研究者(笑)
あと書き言葉では、
漢字
ひらがな
カタカナ
という選択肢がある。
書き言葉で好きなのは、ワタクシだ。
フォーマルとカジュアルの間あたりの言葉で、ちょっとおどけた感じがいい。
友達以上恋人未満のような微妙な感じで。
そして、いまだ私の人生で使いこなせていない一人称。それは、、、
オイラ
そのためには、更なる修行が必要だ。
論文を捨てて、旅に出るかw
そこんとこが、オイラの今後の課題だ。