私と研究費

学振のホームページ見てたら

ノーベル物理学賞をとった小林先生が科研費について意見を述べているものを発見.

http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/29_essay/index.html


以下要約?


競争的資金制度は,すぐれた研究をセレクトして発展されるためには有効である.

しかし,以下のような二つの問題がある.

1.研究が近視眼的になり基礎研究の発展の妨げとなること

2.審査するのが大変になり,審査員の研究の発展を妨げること

である.

これを解決するために二段構造の研究資金のあり方を提唱する.

つまり,ベーシックインカムというべき基礎的かつ安定的な研究費が下部構造の上に,競争的研究資金が乗っかるというものである.

また,単年度ごとの予算配分の仕組みは検討の余地がある.今後はより活発な議論を通して新しい研究資金のありかたを考えていくべきである.


こんな感じ.このあたりの議論は,年功序列成果主義か?今,行き過ぎた成果主義を見直す時期に来ているのではなかようか?みたいな論調と全く同じ.違うのは発言者が偉いか偉くないかの違いだけ.私なんかは,もう予算の申請でアップアップなわけで議論とかいうレベルではありません.はい.でも,やっぱり無駄な争いは避けたいですよね.


また,争うことなく主張することない優秀な人な研究者が報われていない姿を見ると,もちろん因果応報で同情の余地はないにしても,誰が科学の発展に貢献しているのかという視点でものを考えると,やはりそれ相応の報酬があってもいいと思うわけです.


人生は矛盾に満ちている.